純金への投資を考える

 

純金を用いた資産運用は古くからあり、非常に安定した価値のある実物資産として揺るぎのない地位を持っています。
その理由は言うまでもなくその希少性にあり、地球上にある資源には絶対的な有限があるために、その量が少なければ少ないほど、希少価値が高まっていくからです。

例えば、通貨などは経済状況が不安定になれば、その価値が簡単に揺らいでしまい、高価値になったり低価値になったりと変動が激しく、最悪の場合にはその通貨の価値そのものが消滅する可能性もあるのです。

しかし、金はそうした状況には左右されない絶対的な価値を持っており、先のように経済が思わしくなく、通貨の価値に対して投資家などが不安感、不透明感を感じるようになると、通貨資産を金資産に変換して経済の不安定から回避させる動きがよくおこります。

同じような実物資産として土地やマンションなどの不動産もあるのですが、不動産は固定資産税や譲渡所得税といったコストが大きく掛かることや、経年劣化による資産価値の低下を防ぐために定期的にメンテナンスやリノベーションなどが必要になるために、維持コストも大きく必要になるのです。

こうしたことが起きない純金投資の場合には、例えば、今後に金の大鉱脈が世界中から発見され、それが当たり前のようにあちらこちらに出回るような事態にならない限りは、安定した資産と言え、すぐにお金に変換することができない、いくらかの手数料や取引業者によっては年会費が必要であったり、金そのもの自体に利子がつかない、などというデメリットを差し引いても、充分に魅力的な実物資産と言えるのです。

しかし、この利子がつかないというデメリットは、いくらかの方法を用いることで解消することも可能です。

一つは、金の相場変動を利用し、相場価格の安い時に金を入手し、高い相場の時に売ることで差益を求める事が可能になります。

また、今の日本の税金制度を用いた利益の取り方があり、純金を買うときは消費税を払って購入し、売るときには消費税が売値に上乗せ割れて売られることを利用すれば利益が出ることになります。

これを利用し、消費税の切り替えの期間を狙って利益を得ることが可能であり、2014年には消費税が5%から8%に切り替わった際に利益のチャンスがあったのです。
この先に、消費税は現在の8%から10%に変わる可能性がありますので、これを利用すればこの消費税の差分が利益として受け取る事ができるのです。

例えば、消費税が8%の段階で1グラム5千円の金を100グラム購入するとします。この時の購入金額は、金本体の価格が50万円になり、そこに消費税がついて54万円になります。
その後、消費税が10%になった段階で、同じ価格相場の金を100グラム売ったとすれば、金の本体価格が50万円に10%の消費税が上乗せられている55万円で売れることになり、差し引きで1万円の利益が出ることになるのです。

このように、消費税の変動によって思わぬ利益を手にする場合があります。
しかしながら、こうした利益の上げ方は、特殊な状況下での通しであり、あまり利益のあるものでもないので、殊更に仕掛けを施して利益を上げるよりも、金による資産運用の段階で偶発的に得られた利益として考えておいた方がよいでしょう。

また、ほかの利益の上げ方として、購入方法で利益を求めていく方法もあります。
金を分散して購入していく場合に、毎回ごとに定数で購入していくよりも、毎回ごとに定資金額で購入をしていく方が、相場が高い時には少なく、相場が安い時は多く購入ができるのです。

こうした購入方法を、ドルコスト平均法と呼んでおり、平均購入単価を下げる事によって、売却時にその差額を利益とすることができるのです。

このようなことを行っていけば、金を用いた取引きでも利益を挙げることができますので、金による投資を考えているのであれば、一考しておくことをお勧めします。