リスクを回避するために買う通貨とは?

sd21f998 これからFXを始めようと考えている人や、興味を持っている人は、「リスク回避通貨」という言葉をどこかで耳にしたことがあるかもしれません。しかし具体的にそれがどのような意味を指しているのか分からないといった人も初心者となると多いでしょう。そのような人たちに向けて、ここではその説明をしていきたいと思います。

まず、基本的に通貨を買うのは、利益を得ることを目的としている場合がほとんどです。たとえば経済の発展が見込まれる国の通貨は基本的に高金利であることが多いので、スワップ金利で利益を得ようとする投資家によって多く買われることになります。

スワップ金利というのは2国間の通貨の金利差のことで、低金利の通貨を使って高金利の通貨を買うことにより、その差を利益として得ることができるものです。(スワップ金利について詳細)投資家はなるべく金利の低い通貨で、たとえば日本円やスイスフランなどを使って、そのような高金利の通貨を買って長期的に保有しようとするわけです。

しかしここで、仮に2008年に起こったリーマン・ショックのような大規模な金融危機が発生したらどうなるでしょうか。そのような場合は、そのまま通貨を保有していては大暴落などでとんでもない損失を出しかねません。

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したがって、ひとまずはそのような通貨を売ってしまって、一時的に市場から撤退するという戦略がおもに取られることになります。たとえば、豪ドル/円を買うことによってスワップ金利の利益を得ていた投資家ならば、ここではそれを売ることによってリスクを回避しようとするわけです。

このとき注意してほしいポイントが、豪ドル/円を売るということは、つまり豪ドルを売ると同時に日本円を買っていることになる、ということです。ようするに、リスクを回避するために日本円が買われていることになるわけで、これがいわゆる「リスク回避通貨」と呼ばれるものです。

つまり、利益を見込んで買われる通貨に対して、損失を出さないようにするために買われる通貨のことをリスク回避通貨というわけです。もっとも、今挙げた例でも分かるように、投資家としても積極的に円を買おうと思っているわけではなく、リスクを回避しようと取った行動がたまたま円を売ることだった、といった方が正解に近いでしょう。

2007年ごろに為替業界でよく使われた言葉に、「円キャリートレード」というものがあります。これは超低金利の円で高金利の通貨を買うことで非常に大きなスワップ益が得られるため、みながこぞって円を使ってトレードしていたことを指します。

今では世界的に金利が低い傾向になっているので、このような言葉はあまり聞かれなくなってしまいました。しかし、いまだに日本円が超低金利通貨であることに変わりはなく、金融危機のようなリスクが起こったさいには、今でもみながいっせいに日本円を買う、つまり「リスク回避通貨」を買うという行動に出ています。FX初心者のおすすめ通貨とも言えるでしょう。

日本円やスイスフランなどはこの10年以上ずっと金利が低いままなので、このようなリスク回避通貨の代表的な存在となっています。このような通貨は、市場が積極的なときには当然そのほとんどが逆に売られることになるわけです。